AIが描く「士業」の未来
こんにちは。四つ葉グループ 目白オフィスのMです。
突然ですが、私が描いた「未来のTOKYO」イラストをお披露目します
▼「未来のTOKYO」
…実はAIによるイラスト自動生成ツール「Midjourney」で作成したイラストです!
描きたいイラストの内容を命令文(プロンプト)としてAIに吹き込むだけで、わずか数秒で立派な絵を出力してくれるのです。(全て英語で入力します…)
上記のイラストは 「未来の東京を描け」という簡単な命令だけしています。
それだけの情報で、東京を思わせる都市・近未来的なネオン・街を見下ろす少女まで、AIが勝手に詰め込んでくれました。
▼「Midjourney」公式HP
もう一枚、試してみましょう。命令文(プロンプト)は次の通りです。
「スチームパンク風の”廃墟に佇むロボット法律家”を8Kの解像度で描け」
イメージした画風や背景、解像度まで含めて細かな指定をすることができます。
凄い技術だと思いませんか!?
人間側が「適切な命令文」さえ作れば、一瞬でAIが絵を用意してくれるのです。
今では急速にイラスト自動生成AIが普及しつつあります。
その大きな転換点となったのは今年の8月。
Stability.AI社によるイラスト自動生成AI「stable diffusion」が一般公開されました。
Googleなどが社会への影響を考慮して表に出していなかったレベルの超AIです。
それをノウハウ含めて全世界に無料公開してしまったのです。
私も公開初日に色々試してみましたが、あまりのクオリティの高さにビックリ!
▼「Stable-diffusion」公式HP
「stable diffusion」の一般公開により、新サービスやアプリが急増しています。
その一方で、デザイナーやイラストレーターが急速に仕事を失っています。
映画・ゲーム・アパレル、広告など、影響は多岐に渡るようです。
さらに、音楽・小説でも同様の「超AI」が既に実現しています
▼「Novel AI」公式HP(AIが文章の続きを書いてくれます)
このような産業のパラダイムシフトは突然始まり、一夜にして世界が一変します
しかし士業は国家資格で守られており、役所や裁判所はデジタル化が遅れています。
とは言え、さすがに政府も「web3.0」への歩みを進め始めているようです。
▼デジタル庁のWeb3.0研究会(令和4年10月5日開催)
上記のWeb3.0.で法律家に影響がありそうなものは主に4つあります
①NFT
デジタル資産をオンラインで売買できる。所有権の概念を変える。
②DAO
代表者の存在しない組織を設立できる。株式会社の概念を変える。
③メタバース
オンライン上の仮想空間。商取引(決済)の概念を変える。
④ブロックチェーン
上記3点の根幹となる、データの改竄を不可能にする技術。
オンライン上で不動産売買が完結し、会社設立もできてしまうイメージです。
改竄不可能な技術の登場は、登記簿や会社計算書類などに影響を与えそうです。
弁護士、司法書士、行政書士、税理士、弁理士etc…への影響も大きいでしょう。
士業は「サムライ業」とも呼ばれます。
かつて明治維新で、旧体制(幕府側)の新撰組・土方歳三は五稜郭で討たれました。
一方で、坂本龍馬は薩長同盟から明治政府を興し、日本の夜明けを導きました。
「超AI」という黒船に対して、法律家は抵抗するのか、うまく利用するのか…。
士業にとっても大きな転換期を迎えたのだと感じています